販売士資格とは

販売士とは

小売・流通業で唯一の公的資格

販売士は、日本商工会議所、および全国商工会議所連合会等が実施する販売士検定の合格者に与えられる資格(称号)で、小売・流通業で唯一の公的資格です。
実際のビジネスに求められる知識の取得を目指し、1級から3級まで、3つのレベルを設けており、それぞれの対象・レベルは次の通りです。

3級
売場担当者などが対象。
小売店舗運営の基本的な仕組みを理解し、
販売員としての基礎的な知識と技術を身につけている。
2級
売場主任、部課長など中堅幹部クラスが対象。
小売業について、主として販売に関する専門的な知識を身につけ、
ある程度の管理業務を遂行し、かつ部下を指導することができる。
1級
大規模小売店の店長や部長クラス、中小小売業の経営者クラスなどが対象。
小売業経営に関する高度な専門知識を身につけ、
経営計画を立案し、総合的な管理業務を遂行できる。

販売士のメリット

1. 社内での評価に好影響

多くの企業では採用や異動、昇進・昇格の際の能力評価の一つとして資格を参考にしており、自分の能力を証明するものとして有効です。
販売士の資格制度は40年の歴史を持っており、大手百貨店、大型スーパー、家電・化粧品、アパレルなどのメーカーをはじめ、NTTやJRでも 資格取得が奨励されています。

2. ビジネスパーソンとしての基礎知識を体系的に習得

販売士は中小企業診断士の商業分野とも重なる部分も多く、販売に関する知識だけでなく、マネジメント職に求められるスキルやマーケティングに関する知識といった、ビジネスパーソンとしての基礎知識を体系的に習得できる資格として、多くの支持を得ています。
販売士は小売業の資格といったイメージが強いですが、受験者データを見ると、小売業の受験者数は約30%と、小売業以外からも数多くの受験者がいることからも伺えます。

最近の傾向

最近では、販売士の資格を社員教育の一環として社内に定着させている企業も多くなっています。また、資格の取得を授業単位として採用する大学も増えてきています。受験会場には世代を問わず様々な業界からの受験者がみられます。

詳しくはこちら→ http://www.kentei.ne.jp/retailsales/news/data.php「商工会議所の検定試験」ホームページへ

販売士資格検定の内訳

リテールマーケティング(販売士)3級

受験資格
学歴・年齢・性別・国籍等に制限はありません。
試験日程
3級の試験は1年に2回、実施されます。
第81回  2018年2月21日(水)
第82回  2018年7月14日(土)
第83回  2019年2月20日(水)
試験科目
試験科目 試験時間 合格基準
小売業の類型 100分 筆記試験の得点が平均70%以上で、
1科目ごとの得点が50%以上
マーチャンダイジング
ストアオペレーション
マーケティング
販売・経営管理
受験料
¥4,120(税込)

リテールマーケティング(販売士)2級

受験資格
学歴・年齢・性別・国籍等に制限はありません。
試験日程
2級の試験は1年に2回、実施されます。
第81回  2018年2月21日(水)
第82回  2018年7月14日(土)
第83回  2019年2月20日(水)
試験科目
試験科目 試験時間 合格基準
小売業の類型 60分 筆記試験の得点が平均70%以上で、
1科目ごとの得点が50%以上
マーチャンダイジング
ストアオペレーション 90分
マーケティング
販売・経営管理
受験料
¥5,660(税込)

受験の手続き・準備事項(2級、3級とも)

申し込み方法

申込受付日時、申込受付方法は、商工会議所によって異なります。試験日の約2か月前になりましたら、受験希望地の商工会議所までお問い合わせください。

※下記URLでお近くの商工会議所を検索できます。
https://links.kentei.ne.jp/examrefer商工会議所を検索

受験希望地の商工会議所に申し込む際に必要なもの

  • 受験希望地の商工会議所の所定の受験申込用紙
    ※受験申込用紙には原則として受験者本人が自筆で記入してください。
  • 科目免除者はその証明書

    3級

    • 3級販売士養成講習会修了証明書(免除科目が明記されているもの
    • 3級販売士養成通信教育講座修了証明書(日商指定の通信教育機関から発行され、免除科目が明記されているもの)
    • 公益財団法人全国商業高等学校協会主催による商業経済検定試験の合格証書又は合格証明書(原本又は写し、販売士検定試験の免除科目と対応する合格科目が明記されているもの)

    2級

    • 2級販売士養成講習会修了証明書(免除科目が明記されているもの)
    • 2級販売士養成通信教育講座修了証明書(日商指定の通信教育機関から
    • 発行され、免除科目が明記されているもの)

受験するときに持参するもの

受験票
商工会議所に申込みをすると送られてきます。
身分証明書
原則として氏名、生年月日、顔写真のいずれも確認できる身分証明書
(運転免許証、パスポート、社員証、学生証など)。
※ただし、小学生以下の方は必要ありません。
※身分証明書をお持ちでない方は、受験地の商工会議所にご相談ください。
筆記用具
黒鉛筆・シャープペンシル(硬度はHBまたはB)及び消しゴム
計算用具
そろばん・電卓等

受験の際の注意事項

  • 試験会場では、受験票の番号と同じ番号の席に着いてください。
  • 試験会場では、全て試験委員の指示に従ってください。指示に従わない方、あるいは不正行為を行った方は、退場していただくことがあります。
  • 試験中は、勝手な発言をしないでください。質問があるときは、試験開始前に手をあげて試験委員に申し出てください。試験後の質問には応じません。
  • 試験開始から30分間を経過しないと、退席は認めません。また、終了10分前からも退席は認めません。

受験の際の注意事項

次の注意に反したときは、無効とします。

  • マークシート(答案用紙)には、受験番号、生年月日、職業別分類の各欄に、記入・マーク漏れがないように、必ず記入するとともに、該当する番号をマークしてください。
  • マークシートにマークする際は、HBまたはBの硬度の鉛筆で所定の欄をはっきりと記入・マークしてください。(HBまたはB以外の硬さの鉛筆あるいはボールペン、万年筆等の筆記用具を使用した場合は、無効となります。)
  • 答を書き直す場合は、訂正する答を消し残しのないよう消しゴムで消して、答をマークし直してください。
  • 一つの設問について、答を全て同一記号(数字)の選択をした場合は、その設問は無効とし採点しません。例えば、全て1あるいは2などと選択した場合は、その設問は無効とし採点しません。
  • 同一の問題について、複数の答を選択した場合は、その問題は無効とし採点しません。
  • 免除科目のある方は、免除科目以外の科目を解答してください。免除科目に解答した場合は、採点対象になり、科目の免除措置は摘要されませんので注意してください。
  • 合格者として認定を受けた方には認定証(カード)、合格証書が交付されます。
  • 希望者には、360円(税込)で合格章(バッジ)を交付されます。 希望される場合は、受験した商工会議所に申し出てください。認定証および合格証書に使用できる文字はJIS(日本工業規格)漢字コードの第1水準・第2水準内の文字になります。
  • 認定証(カード)は、合格後5年を経て資格の有効期間を更新する際に必要となりますので、大切に保管してください。
  • 氏名、連絡先(自宅住所等)に変更があった場合は、日本商工会議所に必ず届け出てください。届出のない場合は、資格更新のご連絡などの事務ができなくなりますので、ご注意ください。
  • 合格証書を紛失した場合の再発行はありません。その場合は希望により合格証明書を発行しますので、受験した商工会議所または最寄りの商工会議所に申し出てください。また、認定証(カード)を紛失または破損した場合は、再発行します(3,090円(税込)の手数料が必要)ので、日本商工会議所に申し出てください。

試験科目の一部免除について

3級

各地商工会議所が開催する「3級販売士養成講習会」または日商指定の通信教育機関(※)による「養成通信教育講座」を修了した方、公益財団法人全国商業高等学校協会(全商協会)主催の「商業経済検定試験」の所定の科目に合格した方は、直後2回のリテールマーケティング(販売士)3級検定試験において、筆記試験の一部の科目が免除されます。

  1. 「3級販売士養成講習会」または「養成通信教育講座」を修了した方は、「販売・経営管理」科目が免除されます。ただし、3級販売士養成講習会の場合には予備試験に合格した方、養成通信教育講座の場合には全課程を履修しスクーリングを修了された方に限ります。「販売・経営管理」科目免除者の試験時間は80分となります。
      ※ 日本商工会議所指定の通信教育機関
      一般社団法人 日本販売士協会 …… 電話:03-3518-0191
      一般社団法人 公開経営指導協会 …… 電話:03-3542-0306
      学校法人 産業能率大学 …… 電話:03-5419-6085
      一般社団法人 日本経営協会 …… 電話:03-3403-6238

  2. 全商協会主催による「商業経済検定試験」に合格した方は、下表のとおり筆記試験の一部の科目が免除されます。
    全商協会商業経済検定 合格科目 日商3級販売士 免除科目
    ・ビジネス基礎
    ・マーケティング
    (2科目合格)
    ・マーケティング
    (1科目免除、試験時間は 80分(20分×4科目))
    ・ビジネス基礎
    ・マーケティング

    (1)経済活動と法(2)ビジネス経済A
    (3)ビジネス経済Bの3科目のうち
    いずれか1科目(3科目合格)
    ・マーケティング
    ・販売・経営管理
    (2科目免除、試験時間は 60分(20分×3科目))

2級

各地商工会議所が開催する「2級販売士養成講習会」または日本商工会議所指定の通信教育機関(※)による「養成通信教育講座」を修了した方は、直後2回のリテールマーケティング(販売士)2級検定試験において、「販売・経営管理」科目が免除されます。ただし、2級販売士養成講習会の場合には予備試験に合格した方、養成通信教育講座の場合には全課程を履修しスクーリングを修了した方に限ります。「販売・経営管理」科目免除者の試験時間は120分となります。
  ※ 日本商工会議所指定の通信教育機関
  一般社団法人 日本販売士協会 …… 電話:03-3518-0191
  一般社団法人 公開経営指導協会 …… 電話:03-3542-0306
  学校法人 産業能率大学 …… 電話:03-5419-6085
  一般社団法人 日本経営協会 …… 電話:03-3403-6238

合格発表

合格発表の期日や方法、合格証書、認定証(カード)の受け渡し方法等は、商工会議所によって異なりますので、お申し込みの際にご確認ください。

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